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2022年|ホームページ運営のためのサーバー選びでチェックしたいポイントとは?サーバーについて制作会社が解説!

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    6674文字

    読み終わる時間の目安:約12

    お客様からサーバーについて聞かれたんですけど、上手く答えることができませんでした…

    サーバーはいろいろな種類があって、どれにするか迷うよね。

    そうなんです!
    よくわからないし、毎月お金がかかるし、なんとなく聞いたことのある安いところじゃダメなのですか??

    個人的なホームページなら、安いサーバーでいいと思う。
    でも、会社の公式ホームページを運営するならSEOにも影響するので慎重に選ばないと。

    上位表示に影響するんですか!?
    でも、どうやって選んだらいいかわからない…。

    そう思って、下記にまとめたよ。
    サーバーのことは気になっている方が多いので、質問を受けたときに答えられるようにしておこうね!

    サーバーとは?

    サーバーとは?

    サーバーはホームページの保存場所

    サーバーとは簡単にいうとホームページやメールなどのデータの保存場所です。サーバーはパソコン同様、常に性能が改善され、最新のものほど処理速度が早くなっています。

    サーバーの仕組みは家に例えるとわかりやすい!

    サーバー ・・・・・・・・・ 土地
    ドメイン ・・・・・・・・・ 住所
    ホームページ ・・・・・・・ 家
    各ページ ・・・・・・・・・ 部屋
    お問い合わせフォーム ・・・ インターホン

    各サーバーにはIPアドレスと呼ばれる数字の羅列が割り振られています。その数字の羅列を覚えやすくするためにドメインを紐づけます。

    土地がある場所自体は緯度経度で表せます(=IPアドレス)が、わかりやすくするために都道府県・市区町村・番地などの住所(=ドメイン)が割り振られていますよね。

    ホームページ運用のためのサーバー選びでチェックしたいポイント

    サーバーを選びでチェックする項目ってたくさんありますか?

    サーバーについてあまり細かく見ても難しいので、基本となるポイントを大きく6つ見ていきましょう。

    サーバー選びのポイント①|表示の速さ

    まず絶対的な条件としてサーバーの表示速度が最重要です。表示が遅いとユーザーが離脱し、SEOにも悪影響が出ます。そもそも、ホームページが表示されないというエラーも発生します。


    近年、様々なサーバー会社があり性能の良いサーバーが増えました。反対に、以前は高評価のサーバーも今では他社と比べダントツ遅くなっていたりしています。常により速くデータを処理できるサーバーを選びましょう。

    サーバー選びのポイント②|月額の安さ

    高性能なサーバーでも月額が高いと導入までのハードルが高いですよね。サーバーの容量や性能ごとの月額を比較してチェックしましょう。

    サーバー選びのポイント③|Wordpressとの相性

    サーバーとWordPressには相性があります。近年、どのサーバーもWordPressを導入しやすいよう対応していますが、性能の低いサーバーだと表示が遅くなるなど問題も発生します。

    • WordPressを簡単にインストールができる
    • WordPressを複数設置が可能
    • 早くからWordpressに対応している

    など、WordPressに関して記載があるかをチェックしましょう。

    サーバー選びのポイント④|利用者数の多さ

    利用者数がすべてではありませんが、性能と料金のバランスがとれていることが多くあります。

    • 利用者が多いとより新しいサーバーが用意されやすい傾向
    • なにか問題が起こった場合も利用者数が多いとWebに情報が多い

    サーバー障害の少なさ

    サーバー障害の少なさもチェックするべきポイントです。サーバー会社自体のホームページに掲載されている障害情報を見たり、SNSなどでリアルタイム検索をすることで障害情報を調べることができます。

    電話対応

    サーバーを契約する前にサーバー会社の電話対応も確認できるとなおよいです。不具合や不明点が発生した場合にメール対応のみなのか、電話対応までしてくれるのかで安心感が大きく違います。

    実際の確認が難しければ、口コミを見てみるのもよいと思います。

    会社・お店のホームページ運営では低スペック・無料のレンタルサーバーは選ぶのはやめよう

    先輩… 無料のレンタルサーバーを見つけちゃいました!

    個人的なブログでの利用なら無料のレンタルサーバーでもいいけど、会社やお店のホームページ運営では無料サーバーは選ばないほうがいいよ。

    え?? なぜでしょうか?

    無料は確かに魅力だけど、その分いろんなリスクがあるの。

    無料サーバーを利用するリスク

    月額が無料なことは大きな魅力ですが、安さだけでサーバーを選ぶとトラブルの原因になります。個人的な趣味のブログや簡易ホームページの運営目的なら機能よりもコスト重視でもよいですが、反響に向けたホームページ運営なら絶対におすすめできません。

    機能的なリスク

    無料サーバーには機能制限があることが多いです。ブログやホームページを立ち上げてすぐは気にならなくても、運営を続け、「もっと手をかけたい!」と思ったときにそれができない問題が発生する可能性があります。

    • WPを設置できない
    • 保存容量が小さい
    • 機能制限がある
    • 表示速度が遅い など

    結果、「やりたいことができない」「有料プランに変更が必要」となり、それなら初めから有名どころの安心なサーバーを使っておけばよかったとなりかねません。

    途中から別のサーバーへ移すことも可能ですが、自分でやるには手間ですし、万が一データが飛んでしまったら… かといって制作会社に依頼するのも料金がかかってしまい、思ったほど割安ではなくなってしまいます。

    SEOのリスク

    検索で上位表示を目指すには、ホームページの表示速度が大きく影響します。Googleはユーザーのニーズを可能な限り上位表示に反映させるため、当然なかなか表示されないホームページより、動きが軽快なホームページが上位表示で優先されます。

    有名どころが1秒で表示できるところ、一つ下だと3秒程度に。このくらいならまだ待ってくれるユーザーもいますが、この時点でユーザー目線ではないですよね。無料サーバーなら7秒かかる、表示されないなんてことも起こる可能性があります。

    反響を失うリスク

    上位表示されにくいことで既に反響を失いますが、ホームページを見ようとして、表示までに何秒もかかってしまうようならそれもまた反響を失います

    例えば名刺・チラシ・看板といったWeb以外でホームページを紹介し、アクセスを促すケースです。ユーザーにとっては、最初の読み込みが遅い、次のページへの移動も遅い、さらに次の… くらいで限界ではないでしょうか。

    サーバーが使えなくなるリスク

    当社も過去に経験しました。無料ではなかったものの格安サーバーを使ったところ、ホームページデータがサーバーの不具合で消失してしまい、無くなりました。幸い、お客様のホームページではなく自社管理のホームページだったので、バックアップデータを使って復旧。当然、別のサーバーへ移しました。

    また、利用途中にサーバー会社が無くなったこともあります。半年後に利用できなくなるということで、そのサーバーに保存していたホームページデータは全て移すこととなりました。こちらも自社管理のホームページだったので、お客様に影響がなかったことが幸いでしたが、データ移転の手間が発生しました。

    もう一つ、過去の有名なサーバートラブルに、2012年に起こったファーストサーバの件があります。システムメンテナンスのミスで大規模なデータ消失が起こりました。ヤフーの子会社であったことから認知度があり利用者も多かったのですが、2019年に会社が吸収合併され、今はファーストサーバはなくなってしまいました。

    こうした経験から、どのような目的のホームページ・ブログであれ、基本は信用できるサーバーをおすすめしております

    リスクではないが…

    リスクではありませんが、デメリットとしては余計な広告が入る場合があります。

    トラブルの対処に追われるのは避けたい

    無料サーバーは低スペックであることが多く、サーバーのスペックが低いと多くのトラブルの原因となりやすいです。

    • WordPressのバージョンアップさえままならない
    • 表示速度が遅いサーバーはタイムアウトを起こす
    • データ転送上限の低いサーバーはデータの転送容量を超える
    • PHPが古いままだとWordPressのバージョンアップできない
    • ホームページが表示されない…
    • ホームページのデータが消えてしまった…

    不具合の対応に追われる日々を想像してみてください。特に会社やお店のホームページ運営のサーバーは高評価のサーバーを選ぶのが無難です。

    意外と面倒!?ドメイン管理・サーバー管理について

    意外と面倒!?ドメイン管理・サーバー管理について

    ホームページ制作会社の見積で「ドメイン管理・サーバー管理」という項目を見かけたことはないでしょうか?
    具体的に行うことを解説します。

    ドメイン取得・更新

    ご希望の文字列を使って取得可能なドメインを取得したり更新を行います。ドメイン更新は手続きを忘れて手放して他のユーザーに取得されてしまった場合は再取得が困難となります。これまでのSEO対策の積み重ねもなくなるため、ドメイン取得・更新に慣れたホームページ制作会社にお任せするのがおすすめです。

    サーバー契約・運営

    サーバー契約・運営を行います。サンゼンデザインだとその時々により高性能なサーバーを選び、時にサーバー移転のご提案もしています。

    ドメインとサーバーの紐づけ

    ドメインをサーバーに紐づけることで、そのサーバーで運用が可能になります。

    メールアドレスの発行・管理

    サーバーでメールアドレスを発行します。迷惑メールや転送、サーバーメールの容量を設定します。メールアドレスを使わなくなった場合はサーバーで削除をすることでメールアドレス自体を削除できます。

    FTPアカウント発行

    パソコンにあるホームページデータをサーバーにアップロードするためのFTPアカウントを発行します。ユーザー名、パスワード、ホスト名、フォルダ(アップロード・ダウンロード権限があるサーバー内の場所)を設定します。

    SSL申請

    セキュリティ保護のためのSSL申請はサーバーで行います。サーバーによっては無料・有料とあります。

    SSLのポイント

    • ホームページのセキュリティ対策になる
    • ネット上でデータを暗号化して送受信
    • 重要データを暗号化(個人情報など)
    • URLがhttp://からhttps://になる
    • アドレスバーに錠のマークが付く
    • SEOにも影響
    • 設定は簡単
      サーバーの管理画面から申請ボタンをクリックするだけ。ドメインをサーバーに紐づける場合は自動で設定されるサーバーもあります。

    ユーザーに不安を与えなくなる分、SSLは反響に影響します。必ずSSL化を!

    データベース作成

    データそのものを保存するための場所であるデータベースを作成します。

    データベースとサーバーの違い

    サーバー ・・・・・ ファイルを保存
    データベース ・・・ データ(文字・図形など)を保存

    サーバー内のプログラム管理

    サーバーで使用できるプログラムのバージョン管理を行います。


    PHP、Perlなどのプログラムは管理を行わなければ基本的にサーバーを契約した当初からバージョンアップがされません。古いバージョンだと動かないことも…

    WordPressやメールフォームプログラムを使用する場合にプログラムを対応するバージョンにアップし、ホームページ自体に問題がないかを確認しなければなりません。

    ポイント

    サーバーによっては、サーバー契約ごと・ドメインごとにプログラムのバージョン管理ができます。こうした点も、多少のコストがかかってもより機能的なサーバーを選ぶべき理由の一つです。

    不具合時の対応

    ホームページ運営にともなうサーバーには障害や不具合がつきものです。

    • 急にホームページが表示されなくなった
    • たまにページが表示されない
    • ホームページの表示がかなり遅くなった
    • メールが届かないことがある
    • 契約延長を忘れた
    • アクセスが急に増えた
    • 迷惑メールが増えた

    など不具合時の対応もドメイン管理・サーバー管理には含まれています。

    ポイント

    サーバーがブラックリストに入ったらまずはサーバー会社へ連絡して対応してもらいます。

    一般的には専用ではなく共用サーバーが広く使われており、共用サーバーは様々な人がサーバーを利用している状態。他のユーザーが好ましくない運用をしていると、サーバー自体がブラックリストに入ってしまいます。

    この解除はサーバー会社でないと対応できない領域です。

    サーバー選びQ&A

    サーバーはどこがよいですか?

    通常のホームページ運営ならエックスサーバーのスタンダード(990円/月)がおすすめです。
    あと、最近はConoHa WINGのベーシック(1,320円/月)も人気です。

    以前人気だったさくらインターネットは近年極端に遅いので、当社は利用を控えています。

    ECサイトも同じ選び方ですか?

    ECサイトの場合、よりサーバーへの負荷が大きいので、月額500円以下のサーバーは使用しないほうが良いです。

    最初はそこまで必要ないと感じても、できれば2,000円以上のサーバープランを選び、余裕を持たせておきましょう。

    サーバーはずっと同じところでよいですか?

    できれば、8~10年に一回くらいは移転したほうがよいです。

    サーバー自体、パソコンと同じでどんどん処理速度の速いものがでてきます。同じ場所に置いておくと古いサーバーのままなので、相対的に遅くなっていくことになります。

    サーバー会社を変える必要はありません。同じサーバー会社の中でも新しいサーバーを契約し、そこへホームページを移転させることでより新しいサーバーとなります。

    サーバー選びの極意を教えてください!

    実績があって信用できるサーバーを最初に選んでおくことが重要です。月1,000円程度を予算に入れておきましょう!

    サーバーの選び方まとめ:無料サーバーは極力使用せず、有名どころを使う

    いかがだったでしょうか?

    • サーバーとは?
    • ホームページ運用のためのサーバー選びでチェックしたいポイント
    • 会社・お店のホームページ運営では低スペック・無料のレンタルサーバーは選ぶのはやめよう
    • 意外と面倒!?ドメイン管理・サーバー管理について
    • サーバー選びQ&A

    とサーバーについて解説しました。
    制作会社としては、やはり無料サーバーはおすすめできません。また、利用者数の少ないサーバーも不安に感じます。

    サーバーは早さ安定性が重要で、あとは機能が対応しているかです。とはいえ機能一つ一つを確認するのは難しいので、少しコストがかかっても広く利用されているサーバーを選んでおくのが無難です。

    サーバー選び・管理は任せたほうが楽

    サーバー管理はホームページ制作会社に任せた方が楽です。サーバーは常に安定しているわけではないため、急なトラブルの解決にはパワーを使います。

    当社ではホームページ制作だけではなく、ドメイン管理・サーバー管理も行っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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